デザイン

「伝わらない」と感じたとき、デザインにできること

ビジュアル制作に携わっていると、「良いと思ったのに反応がなかった」「丁寧に仕上げたのに伝わらなかった」といったすれ違いに直面することがあります。

完成度の高さと、受け手への伝達力必ずしも一致しないという現実は、クリエイティブに関わる方であれば共通の悩みではないでしょうか。

伝えることと
「伝わること」の違い

デザインは、美的な印象や情報整理だけでなく、「意図を的確に伝える手段」として機能してこそ意味を持ちます。しかし、制作者の意図や想いが、受け手には十分に届いていないことがあります。

そうしたケースの多くは、伝えたいことが明確である一方で、受け手の視点が設計に組み込まれていないことがほとんどの原因です。

言い換えれば、“自己完結型”のデザインになってしまっているのです‥

情報設計における
「引き算」の重要性

伝わらない原因を情報不足と捉えて、要素を「足す」ことで解決しようとする場面は少なくありません。しかし、実際には「引き算」の視点が有効なことも多くあります。

たとえば、以下のような問いを改めて自身に投げかけることで、曖昧だったものを、はっきりさせ、意図の明瞭化情報の精査が可能になります。

  • このデザインは、誰に・どのような行動を促したいのか?

  • ターゲットは、いつ・どのような状況でこの情報に触れるのか?

  • 視線の流れや情報の優先順位に無理はないか?

過剰な演出や情報量は、受け手の理解を妨げる原因にもなり得ます。一度時間をおいて、冷静に受け手の視点でしてみることは、非常に有効です。

「伝わらなかった経験」は、
次に活かせる資産

成果に繋がらなかったクリエイティブは、決して無駄にはなりません。「なぜ伝わらなかったのか」を検証する姿勢が、次回以降の改善や再現性の高い提案へとつながります。デザインの本質は、「目に見えるもの」ではなく、「伝達の手段」であること。だからこそ、“伝わらなかった”という結果すらも、次の「伝わるための材料」として活かしていく姿勢が重要だと考えています。

それでも伝わらなかったら

どれだけ頑張っても伝わらないこと、あります。でも、そんな経験がある人ほど、次の「届けたい」に本気になれる。「なぜ届かなかったのか」を考えることは、“届ける力”を育てる、大切なプロセスだと思うのです。

もし今、「伝えたいことはあるのに、うまく形にできない」「なかなか反応が得られない」といった課題を感じていらっしゃる場合は、ぜひ一度ご相談ください。

目的や対象に応じた、最適な情報設計・ビジュアル構成をご提案いたします。

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info@snow-spark.comまでメールでお問い合わせください。

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